体臭が消えない

汚れや加齢臭を別とすれば、人間の体臭はあせの成分をバクテリアが分解し
た臭いに、消化器系の異常醗酵によるものが主です。一方犬には汗腺がほとんどありませんから後者が主な臭いということになり、異常醗酵は腸内で発生します。
犬の腸は人間の3分の1程度の長さしかありません。これ犬の消化器系がは肉食に特化した構造から来ていて、食べた肉や骨は人間の20倍の胃酸で急速分解されますから、腸内でバクテリアの助けをあまり必要としていないため短いのです。この短い腸に
犬の食餌が植物系である穀類が入てきた場合、犬はだ液にアミラーゼなど分解酵素が出ませんから蛋白質も分離されずそのまま胃から腸へ向かいます。穀類は繊維から構成されていて胃酸では分解できませんから、バクテリアに分解してもらうのですが、分解には時間がかかります。犬の短い腸ではその時間が大幅に足りないのです。時間が足りないとバクテリアが活性されないため、大腸菌など悪玉菌が増殖してしまうのです。悪玉菌はアンモニアなど悪臭の元凶となる物質を発生させます、発生した悪臭の成分は腸から血管に入り、揮発性がありますから皮膚の表面から空気中に発散します。これが犬の悪臭の正体ですから、こまめなシャンプーや流行のマイクロバブルを施しても消えないのです。
この悪臭の基となっている穀類を中心に、肉食動物では消化できない食餌を、肉食を中心とした食餌にすることで大部分の悪臭が消えるのです。さらに適切な運動をさせることで、犬の消化器系全般が活性化して強化されますから悪玉菌が住めない身体となります。結果、人間よりはるかに臭わなくなりますから、飼い主の衣服や家具、調度品に至まで臭いはつきません。消臭剤や芳香剤も不要になり、真の家族の一員になれるのです。
具体的な方法は1の運動と2の食餌を参照してください。



愛犬の嫌な体臭が消えてこそ、真の家族になれるのです