腰が弱って歩けなくなった

今まで元気で走り回っていた愛犬がある日突然、散歩を嫌がり歩けなくなる障害は例外とはいえないほど多く見られます。主な原因は関節障害ですが、7才以上の愛犬が獣医院で診察を受けると「老化現象」と診断される例が多く、痛み止めなど対症療法を勧められる場合がほとんどのようです。これは完治を諦めることを意味していて死を宣告されたに等しいため、悩みは深刻になってしまいます。調査をしてみると関節の栄養不足が原因と思われるケースがほとんどでした。関節の栄養不足を実証するた実験ではほとんどの犬に改善が見られました。
関節を構成する主な物質は、炭酸カルシウムとコラーゲンが主体で軟骨に必要なヒヤルロン酸、コンドロイチン、グルコミサンなど多くの物質が関わっています。軟骨を形成するためには他の多様な物質も作用しているため、サプリメントだけで補うことはできません。発症時は主要サプリメントと必要物質含有食品の併用が最も効果がありました。関節だけでなく身体の全体を構成する物質であるコラーゲンは最も不足するため、サプリメントからも補給させるのです。コラーゲンも含む他の必要物質は動物の骨や軟骨、皮に多く含まれていますからこれらを調理して摂取させてください。
最も入手しやすいのが鶏の手羽先ですから、これをベースにした食餌を紹介します。手羽先100グラムにみじんにした緑黄色野菜20グラムレバー20グラム、調味料の醤油0.5グラムに水200ミリリットルをを圧力なべで30分煮ます。この量は15キログラムの犬が1日当たりに必要な栄養素です。ただし食欲がなくなるなど消化器系の機能も低下している犬のサプリメントは、吸収性のよい低分子化した高機能コラーゲンを与えてください。

関節障害から復活した事例

B君8歳オス、ダルメシアン
Bくんは幼いころから飼い主さんと自転車引きで走っていました。そのため筋肉質のがっしりとした身体をしています。8歳をすぎて間もないころ突然、立てなくなったそうです。飼い主さんが立たせても腰砕け状態で歩行もできなくなってしまいました。歩くこともできなくなったたストレスのため、すべてのことに無気力となりボケの症状も出てきたということでした。


元気になったB君。現在、いっしょに住んでいる弟分のBちゃんと散歩を楽しんでいます。

食生活を聞いたところ、ドライのドッグフードを中心に与えていて、自然食品はあまり食べさせていなかったそうです。ドッグフードだけでくらしている犬に良く見られる、関節系の栄養不足の可能性を話し、必要栄養素を多く含んでいる豚の軟骨や骨付きまぐろの皮、鶏の手羽先の給餌を薦めるとともに、重症なのでサプリメントのコラーゲンを併用することを提案しました。
2週間後B君に会ったところ徒歩で散歩ができるようになり、1カ月後には以前の元気が戻っいましたから、良くある関節や骨の栄養不足が原因のようでした。B君のように充分な栄養を与えれば早期に回復できるのです。

●股関節形成不全など先天的な障害への対応

レトリバー系やバーニーズマウンテンドッグのように、股関節形成不全を遺伝的要因として持っている犬種は、一般的に「股関節が弱いから激しい運動は控えてください」といわれています。股関節が弱い状態で成長すると関節が弛んで脱臼状況になり、痛みが伴って歩けなくなります。これがが股関節形成不全で、生後4〜12カ月の成長期におきます。そのため、関節に荷重がかかると関節のずれが大きくなるため運動を控えさせるのが一般な対処法ですが、歩けても走れなくなる可能性が高くなってしまいます。股関節にかかる荷重を軽減させる役目を担っているのが筋肉ですが、筋肉を鍛えるために運動をさせると荷重がかかると言う二律背反がおこり不可能と思われていましたが、運動の方法を変えれば解決できるのです。 
  狼の場合、歯が生えはじめると兄弟間で良く遊びます。関節に負担がかからない、じゃれあう遊びから始まり徐々に激しくなって、狩の練習へと移行する段階的なトレーニングをしているのです。犬の場合は生後間もなく兄弟と離されますから、幼児期に兄弟でじゃれあう運動が省かれてしまうのです。結果、基礎となる筋肉が不足してしまいまい、この状態で激しい運動をすれば遺伝的な問題のない犬でも障害がおきてしまいます。遺伝的な不安のある犬種でも関節の負担の少ない軽い運動から徐々に進めてください。おもちゃを使った遊びの軽い運動から始め、徐々に運動量を増やし、1才で走る運動までにする方法ならリスクは大きく低減できますから、積極的に運動をさせてください。関節に負担のない代表的な運動は水泳ですから、水の環境が得られやすい方は運動プログラムの中に水泳を入れてください。
成犬になってから改善させるには、関節に負担のかからない水泳による運動を中心に行ってください。改善させる可能性が大きく前進します。また、前記関節障害の食餌やサプリメントの投与を併用することも重要ですから実践してください。



股関節形成不全を発症した成長犬でも、運動に水泳を取り入れれば改善の可能性が高くなります

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